借金が増えつづけることで返済が困難になり、延滞を続けてしまう人もいるかもしれません。
ですが、借金を払えずに延滞をしてしまうと、思った以上に様々なリスクが発生します。
この記事では、借金の返済できなくなった時の対処法や、延滞を続ける事で発生するリスクについて解説します。
借金が払えなかった場合の流れについても紹介するので、借金の返済に困っている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
借金が払えない・返済が出来ない時の対処法
借入額が増えてしまい、返済日に支払いが出来ない状態になることがあります。
ですが、支払いができずに延滞をしてしまうと遅延損害金が発生し、督促状が届くといった様々なリスクが発生します。
延滞をする前に解決する方法を検討しましょう。
- 借りている金融機関に相談する
- おまとめローンを利用する
- 副業をして収入を増やす
- 家族や親戚に相談する
借金の返済が難しい時の対処法について、順に解説します。
1.借りている金融機関に相談する
借金の返済が難しい時にまずすべきなのは、借入している金融機関等に相談することです。
延滞してから相談するのではなく、延滞する前に相談することで金融機関からの印象もよくなります。
「次の給料日には払える」「〇日まで待ってほしい」など具体的に相談をすると、返済を待ってもらえる場合があります。
必ず待ってもらえるとは限りませんが、無断で延滞するのではなく、まずは相談することをおすすめします。
2.おまとめローンを利用する
複数社からの借入があり返済が難しくなってきたら、おまとめローンも検討しましょう。
おまとめローンを利用することで複数社からの借金を低金利の一社で一本化し、返済負担の軽減ができます。
また、今よりも返済期間を長くすることで、毎月の返済負担も少なくすることが可能です。
ただし、返済期間が長くなると支払利息や総返済額も増えますので、その点に注意しましょう。
3.副業をして収入を増やす
借金の返済に困るということは、収支のバランスが取れていないということになります。
収支のバランスを取るためには、支出を減らすことも大切ですが、収入そのものをアップするという方法もあります。
給料を上げてもらうことは難しいので、副業をすることで手っ取り早く収入を上げましょう。
具体的な副業の方法としては、下記のようなものがあります。
副業の例
- アルバイトをする
- 自作の商品をフリマアプリで売る
- 在宅ワークをする
もっとも手取り早いのは、仕事終わりや休日にアルバイトをするという方法です。
ものを作るスキルがあるなら、作ったものをフリマアプリで販売するという方法も使えます。
上記の2つの方法が難しい場合は、クラウドソーシングサービスを利用してネット上で仕事を受けるという方法もあります。
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4.家族や親戚に相談する
家族や親戚などに相談できるのであれば、お金を工面してもらえないか話をしてみましょう。
借金返済のためにさらに他社で借金をするよりも、家族や親戚に借りられるのであれば、利息などの負担もなく気軽に返済ができるはずです。
ただ、身内だからといっていい加減な借り方をせずに、借用書を作成してきちんと返済する心構えを見せることが大切です。
借金が払えない・返済が出来ない時は債務整理も検討する
借金が膨らんで返済がどうしても困難な状況になったら、弁護士や司法書士に依頼して債務整理をすることも検討しましょう。
債務整理をすることで、借金の負担軽減につながります。
債務整理には主に下記のような方法があります。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
それぞれどのような債務整理方法なのか、具体的に解説します。
任意整理
債権者との交渉によって将来利息のカットなどが可能な債務整理方法
任意整理のメリットとデメリットは下記の通りです。
| メリット | デメリット |
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任意整理は裁判所を通さずに手続きができるので、債務整理の中で最も気軽に手続きしやすい方法です。
借金の減額ができないものの、官報に掲載されることもなく、財産の強制処分もないので、家族に迷惑をかけずに手続きしやすい方法です。
個人再生
裁判所に申し立てをすることで借金を大きく減額出来る債務整理方法
個人再生のメリットとデメリットは下記の通りです。
| メリット | デメリット |
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個人再生は借金を5分の1程度まで減額できるので、借金の負担を大きく減額可能です。
また、財産の強制処分がないので、持ち家や支払いが終わった車をそのまま所有し続けることができます。
ですが、手続き後は官報に掲載されますし、手続きをする借金を選べないので、保証人がある借金については保証人に返済義務が発生してしまいます。
借金の金額が多く、持ち家などの財産を処分したくない人に向いている方法です。
自己破産
裁判所に申し立てをすることで、借金を全額免除してもらう事も可能な債務整理方法
| メリット | デメリット |
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自己破産の大きなメリットは、借金を「0」にしてもらうことによって借金生活から解放されて、生活の立て直しができることです。
ただし、自己破産にはデメリットも多く、持ち家や車など大きな財産はほとんど処分されてしまいます。
また、資格制限に該当する職業に就いていると、自己破産の手続きが終わるまで仕事ができなくなります。
自己破産は、処分する財産が少なく借金の金額がとても多い人に向いている債務整理方法です。
借金が払えない・返済できなくなるとどうなる？
- 債権者から電話で督促がくる
- 郵便で督促状や催告書が届く
- 個人信用情報がブラック状態になる
- 内容証明郵便が届いて一括請求される
- 裁判所から「支払い督促」が届く
- 財産などの差し押さえが行われる
延滞初期から最終的に差し押さえになるまでの督促の流れについて解説します。
1.債権者から電話で督促がくる
債権者から電話は必ず出ましょう
返済日に遅れると、早ければ翌日から電話での督促が始まります。
この電話を無視し続けると「返済に応じる意思がない」と見なされてしまうなど、デメリットしかありません。
必ず督促の電話には応じるようにしましょう。
電話に応じない場合、督促の電話は定期的にかかり続けます。
また、借金を滞納していると、遅延損害金が発生します。
支払期日を1日でも過ぎると遅延損害金が発生し、本来返済すべき金額に加算されてしまう仕組みです。
一般的に、遅延損害金の金利は元金の20％となっています。
つまり、借金を滞納した分だけ返済総額が増えてしまうのです。
余計なお金を支払わないためにも、支払期日はしっかりと守りましょう。
2.郵便で督促状や催告書が届く
この時点で金融機関に返済日の交渉を行いましょう
電話での督促を無視している場合や、電話で話をしたあとも返済がされない場合、郵便での督促状や催告書が届きます。
督促状とは、借金の滞納に対して支払いを催促する書類です。
電話での督促よりも事態は確実に悪化しています。
督促状には一括返済の請求やこのまま滞納し続けると法的処置を取る旨が記載してあります。
つまり、督促状が届くまで借金を放置していると、一括返済をしなければならなくなるのです。
この時点で必ず金融機関に連絡を入れて「〇日までに返済します」と返済日の交渉を行いましょう。
その後は必ず自分が指定した期日までに返済を行いましょう。
債権者から借金返済を求める督促状が送られてきます。
3.個人信用情報がブラック状態になる
ブラックになり10年間はローンを組めなくなる
借金の延滞が長期間続くと、個人信用情報に記録が残ります。
まずは短期間の延滞の記録が付き、その後も延滞が続いて61日以上が経過してしまうと「異動情報」として記録されます。
いわゆる「ブラック状態」になったということです。
ブラック状態になると、その後クレジットカードやローン審査に通らなくなります。
また、スマホ端末の分割払いの審査にも通らなくなる可能性があります。
4.内容証明郵便が届いて一括請求される
借金を一括返済しなくてはいけない
電話も督促状も無視を続けて2～3カ月経過すると、個人信用情報がブラックになるのと、内容証明郵便で一括請求書が届きます。
つまり、債権者から「借金全額を一括で返済して下さい」という連絡が届くのです。
毎月の返済も出来ていない状態のため、一括返済など出来ない人がほとんどでしょう。
ですが、一括返済もしない状態で放置していると、さらに悪い状況に追い込まれてしまいます。
一括での返済が出来ない人は、一刻も早く専門家に相談しましょう。
5.裁判所から「支払督促」が届く
裁判所からも支払命令を出される
一括請求にも応じずそのまま対処せずに放置を続けていると、今度は裁判所から「支払督促」の通知が届きます。
支払督促には、裁判所からの支払い命令が書かれており、応じない場合は強制執行される旨が書かれています。
ここまで来てしまうと無視を続けることに大きなリスクを伴うので、必ず対処をしなければなりません。
裁判所からの支払督促が届いたあとは、2週間以内に「異議申し立て」を裁判所に提出すれば、強制執行されるリスクを避けることができます。
したがって、支払督促が届いたら2週間以内に必ず手続きをしましょう。
6.財産などの差し押さえが行われる
強制的に資産を差し押さえられる
支払督促が裁判所から届いたにも関わらず、2週間以内に異議申し立ての手続きをせずに放置していると、強制執行が行われ、債務者の財産などが強制的に差し押さえされてしまいます。
強制執行をされると給料や銀行口座の差し押さえもされるので、会社にも連絡が行きます。
自身は支払いたくなくても、自動的に給料や銀行口座から差し引かれてしまうのです。
ただ、全額差し押さえられるわけではなく、原則として給料の1/4が対象となります。
ですが、手取り額が33万円以上の場合は全額差し押さえとなる場合もあるので注意しましょう。
お金がない状態での一括返済は生活への負担がさらに大きくなります。
借金の延滞から強制執行までにはかなりの時間があり、その間に何度も督促の通知が来ているはずです。
ここまでの事態になるまで放置をせずに、早めに専門家に相談することをおすすめします。
会社の上司や同僚にも知られてしまう可能性が高いので、会社での立場にも影響してしまうかもしれません。
借金の返済に困ってもしてはいけないNG行動
- 督促状を放置する
- 借金を借金で返済する
- 悪質な金融業者で借りる
- クレジットカードの現金化を利用する
- 個人間融資を利用する
借金の返済が出来ず困った状況に追い込まれてしまうと、してはいけない行動を取ってしまう人も少なくありません。
どんなに困った状況でも、絶対にしてはいけないNG行動を紹介していきます。
督促状を放置する
無視してもデメリットしかない
借金の延滞を続けると督促状が届きます。
督促状の無視も続けていると、先にも紹介したように、最終的には裁判所からの通知が届くことになります。
督促に対して無視をしていても何も良いことはありませんので、届いたらすぐに借入している金融機関に連絡を入れましょう。
借金を借金で返済する
多重債務はさらに支払い困難になる
借金の返済に困った時に、また新たな借入先からお金を借りて借金を返済する人が多くいます。
私も、借金を借金で返済し、トータル200万円まで借金が膨れ上がりました。
ですが、借金を借金で返しても何の解決にもなっておらず、ただ借入額が増えていくだけです。
どうやってもお金を工面できない状況なら、さらに借金を重ねるのではなく、頼れる身内や専門家に早めに相談しましょう。
または、副業で収入を増やすのも借金を返済するのに近づく方法です。
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悪質な金融業者で借りる
サラ金は悪質な取り立てにきて、家族にも危険が及ぶ
お金を工面するために色んな金融機関で借入を続けていると、そのうちにどの金融機関からも借入できなくなってしまいます。
どこからも借りられなくなった時に、利用してしまう人が多いのが「審査なし」「ブラックOK」などの甘い文句で誘う悪質な金融業者です。
そのような業者はどこからも借りられない人に対して、とても返せないような法外な金利で貸付を行い、返済が滞ると執拗な取り立て行為を行います。
そのような悪質な金融業者は貸金業者として登録していない可能性も高く、違法な貸し付けを行っているので、絶対に利用しないようにして下さい。
クレジットカードの現金化を利用する
クレジットカードの現金化は禁止行為です
お金を借りられなくなると、クレジットカードの現金化を検討する人も多いかもしれません。
現金化には色々な方法がありますが、例えば業者指定の商品を購入し、その商品を買い取る形で現金を渡すサービスです。
クレジットカードの現金化は商品売買のような形に見えますが、現金の調達が目的の貸付行為と同等のサービスと言われています。
クレジットカード現金化を取り扱う業者は貸金業者として登録していない業者の上に、商品の購入代金に対してキャッシュバックされる現金がかなり少なく、法外な金利での貸付となっていることになります。
多くのクレジットカード会社も、クレジットカード現金化を利用することを禁止していますので、お金に困ってもクレジットカードの現金化を利用しないようにしましょう。
実際に逮捕されている業者も存在するので、軽い気持ちで利用しないようご注意ください。
個人間融資を利用する
ネットの掲示板やSNSを利用して、個人間でお金の貸し借りを行うもの
個人間融資は貸金業に該当する可能性があり、無許可で行っている個人融資は違法行為に該当する可能性が高いです。
また、個人間融資を装った悪質な業者が法外な金利で貸付を行うケースも多く、個人間融資を利用したトラブルも増えています。
個人間融資だと気軽に利用できると思いがちですが、実際にはトラブルになる可能性が高いため、利用するのはやめておきましょう。
まとめ
借金が払えない・返済が出来ない時の対処法や相談窓口、注意したいNG行動などを解説しました。
借金が増えたことにより支払いが遅れてしまっても、放置するのは絶対にやめましょう。
何度も督促が届くだけでなく、一括請求や最終的には裁判所命令により給料の差し止めなどが行われます。
支払いがキツい場合は、無視するのではなく、副業をして少しでも返済することをオススメします。
私も200万円の借金がありましたが、チャットレディで稼いで無事返済することが出来ました。
旦那にバレる不安や、離婚して家族がバラバラになってしまう恐怖から、やっと解放されました。
あなたも借金に悩んでいるなら、返済を諦めるのではなく、どうやったら返済出来るか考えましょう。
家族を守れるかどうかは、あなたの行動にかかっています。
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